秋の特別展『しょうざん』を特集いたします
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今、なぜ『しょうざん』なのか

温暖化の影響で”単衣着物”を着るシーズンが
長くなっていることは皆様、
感じているところではないでしょうか。
5~6月、9~10月に
単衣を着ると考えますと
一年の3分の1は単衣着物ということになります。
そんな単衣に最適な名品に
しょうざんの『生紬』がございます。
しょうざん「生紬」
誕生から50周年を超えて愛される、しょうざんの生紬。洒落訪問着・小紋・名古屋帯などのアイテムがあります。

特徴は独特な”手ざわり”にあります。
ざっくりとして麻のようなシャリ感を絹の光沢を併せ持っているのが魅力。
単衣着物として、湿度の高い日本の気候に最適な素材感です。そんな生紬の質感は「座繰り糸」と「半精練」という手法から生まれます。
繭が本来もつ味わいをめざした”生紬”
”生紬”が生まれたのは、50年ほど前の日本が高度成長の最中。着物業界においても効率化の進む中を逆行するように、手しごとによる紡ぎ糸「上州座繰り」に注目したしょうざん。繭から手引きされる絹糸がもつ光沢と力強さが生紬にはあります。
「半精練」。生糸はフェブロインという繊維をセリシンというたんぱく質が包んでいる構造です。絹糸は精練という工程によって、セリシンを取り除いて艶を出すのが通常ですが、これを途中で切り上げることで独特の質感となります。

生紬の特徴は”生地”という点にも。
京都にて様々な文様の染めが施されています。
しょうざんリゾートに宿る哲学とは

京都洛北「しょうざん」は、創業75年を迎えた染織の名門。
鷹ヶ峯を望む土地に、庭園・料亭・ホテルなどの一大リゾートを持ち、その地下に工房があります。
しょうざんはなぜ和装事業に加え、リゾート運営を行っているのか
京の山々を借景に、さらに手をほどこした三万五千坪の庭園。またそこに、戦後消失の運命にあった美しい日本の建造物を移築し、広く万人におとずれてもらい公開を始めたのが「しょうざん」の始まり。広く着物への理解を深めようと進めた「花と緑の観光工場」建設の源となっているのは、「長い歴史と伝統を誇る西陣の織物は美の極致だが、そのように美しい着尺の色や柄は、美しい環境から生まれる」という、創業者の人間哲学。
(しょうざんパンフレットより抜粋)
樹齢450年を超える台杉が構える、リゾート内の庭園。


美しく、心休まる空間が広がっています。
「しょうざん」ものづくりの哲学に触れる優美な環境がありました。
しょうざんの着物は、「美は美しい環境から生まれる」という哲学の元に生まれ、届けられます。
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